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:2007:10/01/13:14 ++ 稲取隔離病棟
日本の半島の特色として、街が大規模に栄える事は少ない。
廃墟半島とはよく言ったもので、半島には廃墟が多い。
代表とも言えるのが伊豆半島である。
その中でも最恐と言われる廃墟がここ、稲取隔離病棟。
結核の隔離病棟とされているが、あまりに古い廃墟なのでその真相を知る人は少ない。
膝位まで伸びた藪を進むと木々の向こうに木造の建物が見えてくる。
ガラスはなく、屋根の赤錆が不気味さを増している。
狭い正面玄関を抜けると、受付用の小窓がある。
そこから四角いナースキャップをかぶった戦時中の看護婦が手招きする様な妄想に駆られた。
崩れた廊下を進んで行くと、病室が左手にある。
木枠にはめられたガラスには、外から侵食を試みている植物が、
太陽の光を遮る様にビッシリと貼り付いており室内を暗くさせている。
不自然に置かれた椅子には、死を受け入れらない者達が座り
壁には何人もの顔がこちらの動向を窺っている様に感じてしまう。
そして、その人の顔と思える写真を撮ってしまったのは、単なる偶然なのだろうか。
3棟からなるこの建物の病室は、ほぼ同じ造りになっているが、
崩れ方や植物の侵食により様々な廃墟空間を演出し飽きさせない。
中でも目を引くのは、病室に残されたベットである。
風化するとここまでなってしまうのかというベットの最終型がそこにある。
シーツやバネなど、人の作り出した物は風化と共にほんの少しの残骸を残すだけで、
クッションとして使用されていた藁の塊だけが、ベットの面影を残している。
小高くなった丘の上に第3棟がある。
ここに単身乗り込んだ私は、あまりの大雨と傾斜により、第3棟に行くのを諦めた事があった。
しかし、全て見たいという欲求を満たすために再度やってきた。
大雨と深い木々で暗く見えにくかった第3棟は、晴れた日でも薄暗く大して変わらない。
唯一の救いは足元がぬかるんでいない事だ。
登りやすい場所からその病棟に向かい、建物の中を見たときに目を疑った。
なんと、その病棟の中は竹薮になっており、その竹は床を突きぬけ天井に刺さるほど伸びて
廊下をビッシリと埋め尽くしている。
青い竹や黒く変色した竹が、現実社会とはかけ離れた光景を見せつけていた。
時間の流れを具現化している廃墟は様々な表情を持っている。
時に懐かしみ、時に恐怖を与える。
そして廃墟と言えど、時間の経過は今も進行中であることを、
この建物の敷地に咲いていた生き生きとした紫陽花が改めてそう認識させた。
この廃墟はまだ生きている・・・
病院系の廃墟は自分、かなりニガテです・・・
ここは直接関係無いと思いますが、人がそこで死を迎えているからです。心霊とかそういうのじゃなくて、死ってなんだろう?って考えた時正解は「その時」を迎えた方しか知らないからです。上手く表現できませんが、取り敢えずニガテです・・・
自分のブログにてムーラン乙女の記事を書きましたので是非来てください!!!
外界との隔離。
いろいろなものを絶たれることにより、余計に自身の病気の重さを思い知る事となったのでしょう。
母が幼い頃、近所に結核のお姉さんがいて、隔離され一人寂しく暮らしていたと聞きました。
そのお姉さんは、とても優しい人で、母はお姉さんに会いたくて、親の目を盗み時折会いに行っていたそうです。
この病棟には、多くの人がいたのでしょうか?
せめて、お姉さんの様に、一人寂しく過ごしていなければいいな。そう想像してしまいました。
S55AMGさん
病院は苦手ですか・・・
実は私も苦手だったのですがいつの間にか病院廃墟が好きになってました(笑)
ムーラン見ましたよ~
私が行った時と少し様変わりしてましたね~
続々公開しちゃってください(笑)
待ってますよ~^^
みかちょさん
廃墟って、過去の自分と照らし合わせる事もあるんですよね。
楽しかった事も悲しかった事も色々と。
そんな感情は、廃墟に行けばこその感情も沢山あると思います。
逆に言えば、廃墟に行かなければ、辛い思い出も思い出さなくていいのかもしれませんね。
でも、やっぱり私は廃墟が好きだったりします。
様々な感情が生まれてくる、自分を見つめなおす事もできる場所だからかもしれませんね
そうか~。廃墟って、楓さんの言うとおり、自分を見つめなおす事もできる場所なんですね。
新しい時よりも、時がたつにつれ思いも深くなる。そんな気がしますね。
楓さんの文章に近い感じになってしまいました。勝手にスミマセン・・
公開してしまいましたが、文章を参考にさせ下さい!リスト復旧頑張って下さいね~
応援してますっっっ!!!
さて、いよいよ復旧も大詰めです(笑)
このブログからも少し離れておりましたが、復旧が完了したらまた再開したいと思っています。
また文章の勉強をしなおしてきまーす(笑)
多少大袈裟に聞こえるかもしれませんが、そういうときもありますね~
過去の自分や自分の考えなどを見つめなおす事もできる場所です~^^
稲取に住んでいます。昔はもう一つあったそうです。自分も行ってみたいです。
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