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  <title type="text">廃墟ちゃんねるブログ</title>
  <subtitle type="html">廃墟ちゃんねるをまとめたブログ</subtitle>
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  <updated>2007-09-13T10:46:11+09:00</updated>
  <author><name>楓</name></author>
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    <published>2008-02-11T07:39:52+09:00</published> 
    <updated>2008-02-11T07:39:52+09:00</updated> 
    <category term="病院" label="病院" />
    <title>TK分院</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/IMG_3543-1.jpg"><img alt="IMG_3543-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1202683026/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　日々気温が上昇している春から夏にかけての時期。　<br />
　草原の様な広い敷地、背の高い草木はなく、膝くらいまでの青々とした草が風に揺られ打ち寄せる波を思わせる。<br />
　かつてそこは飛行場であった。滑走路の跡を辿って行くと、茶褐色に退廃した三階建ての建物が見えてくる。窓枠はさび付き、ガラスは割れて、廃墟に興味のない人でもここが使われていない事を瞬間的に理解する。<br />
　侵入防止策をとられた一階の窓は鉄板で塞がれている。その鉄板をこじ開けようとした跡が生々しく残るが、途中で諦めたのか隅は歪んだままになっている。<br />
　外階段で２階に上がり、中を覗くと、重厚な造りの木製の扉が目に入る。建物が使用されなくなって数年経つ割には、色褪せる事無く凛とした姿を保っている。<br />
　鳥の巣と化したこの分院は、中に入ると様々な鳥と遭遇することになる。それだけ鳥がいるので糞の跡がとてつもない。この糞を避けて通ることはまずできない。<br />
　建物中央に構える階段は、踊り場まで上がるとそこから左右に分かれスイッチバックする。踊り場に設けられた窓ガラスから差す光は、剥がれた薄緑の壁の色をより強調させた。<br />
　鉄板で塞がれた１階よりも明るい２階に上がると、鳥たちの鳴き声はより多く耳に入る事になる。そして招かざる客に驚き、目の前を鳥たちが飛び交う。<br />
　建物の扉や壁は、比較的落ち着いた薄い緑とクリーム色を基調としているが、経年効果で薄汚れ不気味な色にさえ見えてくる。その中で一室、明らかに違った造りの部屋に辿り着く。外階段から見えた、アコーディオンタイプの木製の扉だ。<br />
　一室だけ違う造りのこの部屋は、ここの長が使用していた事がわかる。そして、壁に張り付くように高い天井まで届く木製の本棚。窓からの光を受けて、木製品独特のツヤが光る。<br />
　残留物は何一つないが、この建物の造りは独特で、長とその部下達の格差がはっきりしている建物であるといえよう。<br />
それもそのはず、分院になる前は戦争で使われていたというのだから。<br />
　上下関係と、規律を重んじる兵隊さんは、日常のふとした所にもその格差意識を誇示していた。</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/12</id>
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    <published>2007-11-25T01:08:35+09:00</published> 
    <updated>2007-11-25T01:08:35+09:00</updated> 
    <category term="その他" label="その他" />
    <title>お知らせ</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[廃墟ちゃんねるのサイトの復旧について、<br />
廃墟物件は全て復旧いたしました。<br />
長い間ご迷惑をおかけいたしました。<br />
尚、引き続きグレースポットと廃墟新聞の復旧をしていきます。<br />
完全復旧までもうしばらくお待ちください<br />
m(__)m]]> 
    </content>
    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/11</id>
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    <published>2007-10-05T00:32:13+09:00</published> 
    <updated>2007-10-05T00:32:13+09:00</updated> 
    <category term="その他" label="その他" />
    <title>お知らせ</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[廃墟ちゃんねる本編は、サーバーに預けてあったファイルが消滅してしまったので<br />
復旧作業を致しております。<br />
復旧後は以下のURLで過去に公開した物件を取り扱います。<br />
尚、今までのURLも引き続き新作をUPしていきます。<br />
サイトが２つになってしまいますが、混乱を避けるため<br />
できるだけわかりやすく構成いたしますのでよろしくお願い致します。<br />
<br />
現在復旧率は　２．８％　です。<br />
まだまだ先は長いですが、少しずつ修正を加えながら公開していきます。<br />
<br />
今後とも廃墟ちゃんねるをどうぞよろしくお願いいたします。<br />
<br />
<a href="http://kaede472.web.fc2.com/">http://kaede472.web.fc2.com/</a><br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/10</id>
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    <published>2007-10-01T13:14:02+09:00</published> 
    <updated>2007-10-01T13:14:02+09:00</updated> 
    <category term="病院" label="病院" />
    <title>稲取隔離病棟</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>日本の半島の特色として、街が大規模に栄える事は少ない。<br />
廃墟半島とはよく言ったもので、半島には廃墟が多い。<br />
代表とも言えるのが伊豆半島である。<br />
その中でも最恐と言われる廃墟がここ、稲取隔離病棟。<br />
結核の隔離病棟とされているが、あまりに古い廃墟なのでその真相を知る人は少ない。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/IMG_0616.jpg"><img alt="IMG_0616.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1191210944/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
膝位まで伸びた藪を進むと木々の向こうに木造の建物が見えてくる。<br />
ガラスはなく、屋根の赤錆が不気味さを増している。<br />
狭い正面玄関を抜けると、受付用の小窓がある。<br />
そこから四角いナースキャップをかぶった戦時中の看護婦が手招きする様な妄想に駆られた。<br />
崩れた廊下を進んで行くと、病室が左手にある。<br />
木枠にはめられたガラスには、外から侵食を試みている植物が、<br />
太陽の光を遮る様にビッシリと貼り付いており室内を暗くさせている。<br />
不自然に置かれた椅子には、死を受け入れらない者達が座り<br />
壁には何人もの顔がこちらの動向を窺っている様に感じてしまう。<br />
そして、その人の顔と思える写真を撮ってしまったのは、単なる偶然なのだろうか。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/IMG_0565.jpg"><img alt="IMG_0565.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1191210945/" /></a><br />
</p>
<p><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　３棟からなるこの建物の病室は、ほぼ同じ造りになっているが、<br />
崩れ方や植物の侵食により様々な廃墟空間を演出し飽きさせない。<br />
中でも目を引くのは、病室に残されたベットである。<br />
風化するとここまでなってしまうのかというベットの最終型がそこにある。<br />
シーツやバネなど、人の作り出した物は風化と共にほんの少しの残骸を残すだけで、<br />
クッションとして使用されていた藁の塊だけが、ベットの面影を残している。</p>
<p>小高くなった丘の上に第３棟がある。<br />
ここに単身乗り込んだ私は、あまりの大雨と傾斜により、第３棟に行くのを諦めた事があった。<br />
しかし、全て見たいという欲求を満たすために再度やってきた。<br />
大雨と深い木々で暗く見えにくかった第３棟は、晴れた日でも薄暗く大して変わらない。<br />
唯一の救いは足元がぬかるんでいない事だ。<br />
登りやすい場所からその病棟に向かい、建物の中を見たときに目を疑った。<br />
なんと、その病棟の中は竹薮になっており、その竹は床を突きぬけ天井に刺さるほど伸びて<br />
廊下をビッシリと埋め尽くしている。<br />
青い竹や黒く変色した竹が、現実社会とはかけ離れた光景を見せつけていた。</p>
<p>時間の流れを具現化している廃墟は様々な表情を持っている。<br />
時に懐かしみ、時に恐怖を与える。<br />
そして廃墟と言えど、時間の経過は今も進行中であることを、<br />
この建物の敷地に咲いていた生き生きとした紫陽花が改めてそう認識させた。<br />
この廃墟はまだ生きている・・・</p>
<p><a href="http://kaede.komusou.jp/myweb1_185.htm"></a></p>
<p>&nbsp;</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/8</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kaede472.blog.shinobi.jp/%E5%BA%97%E8%88%97/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E4%B9%99%E5%A5%B3" />
    <published>2007-09-30T19:22:50+09:00</published> 
    <updated>2007-09-30T19:22:50+09:00</updated> 
    <category term="店舗" label="店舗" />
    <title>ムーラン乙女</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/IMG_6825-1.jpg"><img alt="IMG_6825-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1191147365/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
東海エリアを代表する廃墟が静岡県に存在する。<br />
山間の国道を走っていると、大きな風車形の廃墟が目に入ってくる。<br />
雄大であり、遠くに見える富士山と相まって情緒すら感じられる。<br />
１階と２階にはレストランと土産物屋があり、立地条件の良いこの場所は多くの人で賑わっていただろう。<br />
その頃の様子を、床に落ちていた絵葉書が物語っていた。<br />
３階には事務所と倉庫があり、金色のボタンを付けた紺の洒落たワンピースや<br />
少々割高なレストランのメニューが散乱していた。<br />
机に目をやると、セピア色になった写真が数枚置いてある。<br />
ここのオーナーと家族、従業員らが笑顔を輝かせていた。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/DSCF8643-1.jpg"><img alt="DSCF8643-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1191147555/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
</p>
<p>　<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/DSCF8637.JPG"><img alt="DSCF8637.JPG" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1191147366/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/DSCF8638.JPG"><img alt="DSCF8638.JPG" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1191147367/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　かつて、心霊スポットとしても有名だったこの廃墟に、時の人「織田無道」が<br />
ここの悪霊と戦う為にやってきた。<br />
織田は恐怖におののきながら、見えない何かに必死に訴えかけていた。<br />
テレビの企画だからなのか、その姿は滑稽にさえ映っていた。<br />
しかしこの時織田は、こういった写真や残留物を見て、その企画とは違う感情を持ったのではないだろうか？<br />
いや、そう感じていたと思いたい。<br />
それほど、ここに残っていた物は、訪れる人の心にダイレクトに訴えかけてくる廃墟の本質があった。</p>
<p>　通常、風車は、その名の通り風の力を利用して回っている。<br />
しかし、この廃墟の風車は機械の力で回っていた。<br />
その大きな羽は、よほどの大きな風でも吹かない限りもう回る事はない。<br />
人にも風にも素通りされてしまう風車は、今でもその姿を山肌に晒している。</p>
<p><br />
</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/7</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kaede472.blog.shinobi.jp/%E5%AE%BF%E6%B3%8A%E6%96%BD%E8%A8%AD/p%E4%BC%9A%E9%A4%A8" />
    <published>2007-09-27T21:16:18+09:00</published> 
    <updated>2007-09-27T21:16:18+09:00</updated> 
    <category term="宿泊施設" label="宿泊施設" />
    <title>P会館</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>昔ながらの温泉地、蔦で覆われた、古いマンションの様な<br />
宿泊施設が川のほとりにあった。</p>
<p><a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/IMG_4037.jpg"><img alt="IMG_4037.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1190895259/" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><br />
錆び付いた階段を上り、重い扉を開けると<br />
薄暗い廊下から昭和の空気が流れ出る。<br />
その空気を吸いながら、先ずは宿泊施設の見所の一つ、大浴場を目指す。<br />
２０畳程の広さで、浴槽は２つ。<br />
温泉を観光の目玉にしている宿泊施設ならまずまずの広さだ。<br />
静かに浴槽に浸かっていると、外から川のせせらぎが聞こえてくるのはなんとも情緒深い演出だ。<br />
しかし、建物の真下に川があるため、身を乗り出しても川が見えないのは少々残念である。</p>
<p>各フロアーを見てみる。<br />
目が慣れないと全く見えない程の暗闇がそこにあった。<br />
懐中電灯で照らしながら恐る恐る進んでみると、ようやく部屋の全貌が見えてくる。<br />
そこはバーになっていて、安いシャンデリアや脚の短い椅子がいくつかあるだけだった。<br />
ゲームセンターや喫茶店、土産物屋などがあり、一般的な宿泊施設としては充分であろう。<br />
その造りはどれも、昭和のかほりを放っていて、リアルレトロを肌で感じる事ができる。</p>
<p>客室に向かい廊下を歩くと、アルミの扉に擦りガラスがはめ込まれているドアがいくつもあった。<br />
昔の団地や集合住宅の様な扉で、プライバシーは薄い。<br />
錆に強いアルミ製のドアは、軽く油を注せば勢い良く開閉でき、今でも現役で使う事ができる程だ。<br />
その扉を開けると、窓にへばり付いた蔦がなんとも印象的で、部屋の中をうっすら赤く染めていた。<br />
そして３０年以上も前のテレビが、部屋の片隅に状態良く残っている。<br />
窓の外に目を向けてみると、広く温泉観光地を眺める事ができ、遠くに海が見える。</p>
<p><a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/IMG_4035s-1.jpg"><img alt="IMG_4035s-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1190895260/" /></a><br />
<br />
</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><br />
<br />
<br />
少しずつ暮らしが豊かになってきた高度経済成長期、人々は未来に希望を持っていた。<br />
そして今、新しい物を次々に手に入れ、無い物を見つける方が難しい時代になってきた。<br />
廃墟とは、止まる事のない時間の中に忘れてきた、人々の希望の欠片なのかもしれない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/6</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kaede472.blog.shinobi.jp/%E5%AE%BF%E6%B3%8A%E6%96%BD%E8%A8%AD/b%20%E5%AF%8C%E5%A3%AB" />
    <published>2007-09-20T09:59:55+09:00</published> 
    <updated>2007-09-20T09:59:55+09:00</updated> 
    <category term="宿泊施設" label="宿泊施設" />
    <title>B 富士</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>日本を代表する富士山は、静岡県や山梨県などから広範囲にわたって見る事ができるが、<br />
絶景ポイントというのは数少ない。<br />
ここは、そんな素晴らしい場所にあるホテル兼結婚式場廃墟で、<br />
裾をおおきく広げた雄大な富士を眺めることができる。<br />
廃墟の朽ち果てた窓から見える大きな富士は、感慨深いものがある。<br />
人間の造り出したものは、長い歴史の内の一瞬で朽ち果て、<br />
遥か昔からある富士は雄大で人々を魅了している。<br />
自然が生み出す景色と、人が造り出した物の対照的な姿がとても印象的だ。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/DSCF0757-1.jpg"><img alt="DSCF0757-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1190249709/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
</p>
<p>この廃墟は、深い霧に包まれる事もよくある。<br />
辺りに街灯一つなく、光という光は自然光のみで、霧の中に浮かぶ姿は、時に幻想的な景色も見せる。<br />
風がとても強く吹き付ける建物の中は、壁や天井が中途半端に剥がれ、力なくぶら下がり、<br />
重なり合って乾いた音を立てていた。<br />
フロアーを見渡すとグランドピアノが目に入ってくる。<br />
茶色い少し小振りなグランドピアノで、鍵盤は秩序をなくし、表面の統率がなくデコボコになっている。<br />
何者かによって赤く塗られた鍵盤は、いかにも心霊スポットにありがちな安い演出だ。<br />
その鍵盤を優しく叩いてみる。<br />
「ポーン」というピアノらしい音が出たのは意外であるが、全部が全部音が出るわけではなかった。<br />
音の出るところだけをリズムよく叩くと、何かの曲になり、それが霊を呼び寄せる。<br />
そんな心霊話があってもおかしくない位の、魅力的なピアノだと思いクスクスと笑っていた。</p>
<p>３階と４階は客室や広いフロアになっている。<br />
特に何も残ってはいないが、どの部屋からも富士山が凛々しく見える造りになっている。<br />
アクセスも良く、周りがもう少し賑わっていたら、<br />
きっと今尚現役のホテル兼結婚式場だったであろうと思わせる程の素晴らしさだ。<br />
　１階の式場は、建物の全体から雨漏りした水が集っており、<br />
ピチャピチャと滴った音が昔のホラー映画を思わせる。<br />
崩れた天井は配管が丸出しになっており、床や柱や壁には、その水が滲みこみ黒く変色している。<br />
結婚式場という面影は全くなく、人生の門出を祝う場所だった事が皮肉に感じる空間だった。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/IMG_6928-1.jpg"><img alt="IMG_6928-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1190249676/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
</p>
<p>富士を雄大に望み、結婚式という幸せを見続けてきた縁起の良いこの建物は、<br />
現在それと対照的な存在になった。<br />
廃墟好きからするとこのシチュエーションは魅力的だが、なんとも切ない話である。<br />
日本には様々な廃墟が存在する。各廃墟で感じる事は違うが、その延長線上には、どの廃墟でも共通する「想い」がきっとあるはずだ。<br />
それが何か解るまでは、しばらくこの趣味をやめられそうにない。<br />
<br />
<br />
</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/5</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kaede472.blog.shinobi.jp/%E5%BA%97%E8%88%97/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%80%80k" />
    <published>2007-09-18T02:39:14+09:00</published> 
    <updated>2007-09-18T02:39:14+09:00</updated> 
    <category term="店舗" label="店舗" />
    <title>ドライブイン　K</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/_MG_2393-1.jpg"><img alt="_MG_2393-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1190050640/" /></a>　人は、お金を出してでも「便利」と「楽」を手に入れる。<br />
現在、高速道路も日本の至る場所を通っていて、どこへ行くにも便利になった。<br />
しかし、いまだに行くのに不便な観光地がある。<br />
そこは半島の先端、観光客があまり来ない場所である。<br />
高速道路も鉄道も、半島の末端まで通っていない場所に、比較的多く廃墟が存在している。</p>
<p>　昭和、高度経済成長期をむかえ、テレビや車、旅行などが生活に密着し始め、暮らしに潤いを与え、<br />
人々の暮らしは少しずつ豊かになっていった。<br />
それに比例し、観光地ではホテルや土産物屋などが乱立した。<br />
ここも、そんな時代の波に乗り、建てられた一軒の土産物屋である。</p>
<p>　海風が強く吹くこの場所では、その風によってガラスが割れる。<br />
割れた２階の窓からは、建物の内部が見え隠れしている。<br />
看板は外れ、窓は割れ、一目見ただけで廃墟と呼べる状態になっていた。</p>
<p>１階の窓は板が打ち付けられており、店内はかなり暗くなっているが、<br />
天井付近にある小窓はだけは、板が打ち付けられてはおらず、そこから光が差し込み<br />
残されている土産物が物悲しさを強調していた。<br />
何のキャラクターかわからない絵が描かれているマグカップや灰皿、地名さえ書き換えれば<br />
どこでも売れるキーホルダーやのれん、私が学生時代によく見た懐かしい土産物がそこに並んでいる。</p>
<p>比較的しっかりとした大きな階段を上ると、団体さん向けの食堂になっている。<br />
建物の端から端まで、椅子とテーブルが所狭しと並んでいるが、<br />
これを埋め尽くすほど人が来たのだろうかと疑問を感じてしまった。</p>
<p>特に興味を引くものは見当たらず、１階のオーナーの部屋を覗いてみた。<br />
見たこともない動物の死体が布団の上に横たわっているが、それよりも<br />
足元の数枚の紙に目をひかれた。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/_MG_2461.jpg"><img alt="_MG_2461.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1190050641/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
信販会社からの催告書や裁判所からの期日呼出状だ。<br />
それによると、クレジット代金の入金交渉が進展しないために、裁判所に支払い命令の申し立てをしたという内容だった。<br />
莫大な金額というわけではないが、経営末期には厳しい現実がここにのしかかってきたのだろう。<br />
それにより、ここがオーナーから手放されたという結果には直結しないかもしれないが<br />
廃れてしまった観光地には、この様な廃墟が多数存在するのも事実である。</p>
<p>昭和から平成になり、時代は大きく動いた。<br />
人々の意識も変わり、新しいものを次々に求めていった。<br />
新たな時代の波がきても、それに乗ることができなかった経営者達は一気に姿を消していった。<br />
そして、負の遺産だけが今尚残っている。<br />
廃墟とは、そんな時代が残していった、時の移り変わりを具現化したものなのかもしれない。</p>
<p><a href="http://kaede.kanashibari.jp/ruins3_030.htm"></a></p>]]> 
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            <name>楓</name>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/4</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kaede472.blog.shinobi.jp/%E5%BB%83%E5%B1%8B/%E3%81%8D%E3%82%82%E3%81%AEh" />
    <published>2007-09-16T14:29:01+09:00</published> 
    <updated>2007-09-16T14:29:01+09:00</updated> 
    <category term="廃屋" label="廃屋" />
    <title>きものH</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p><a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/20060625_0377.jpg"><img alt="20060625_0377.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1189920664/" /></a>　茨城県のそれほど栄えてるとはいえない街道沿いに、着物屋と住居が一体になった廃墟があった。<br />
真っ赤に錆びたトタンの外壁や、割れた窓ガラスからはカーテンが風になびいた姿は、そこを通る人に一瞬の恐怖を与えた。<br />
１階の店内は暗く、両目を塗られたダルマの赤々とした姿が印象的で、足元には反物や飾り物を入れていただろう空き箱が散乱している。<br />
着物のポスターが貼られていなければ、ここが着物屋とはなかなか気付かないだろう。<br />
　店と居住区はトビラ一枚で仕切られており、居間にはビデオテープや郵便物、薬や友達らと楽しく笑う写真などが足の踏み場さえないくらいに所狭しと無秩序に放置されている。<br />
部屋の奥には台所。生活していたそのままの姿で、綺麗にすればそのまま生活できるだろうという空間だ。<br />
目を引いたのは冷蔵庫だった。<br />
この廃墟の内部を少し見たら、冷蔵庫の中が容易に想像できたが、それを確認したい衝動にかられた。<br />
おそるおそる重いトビラを開いてみる。<br />
ほんの少し開いただけで、中身を見なくてもどういう状況か詳しく説明できる位の臭い。<br />
思い切って全開にし、中身を自分の目で確認する。<br />
白いはずの保冷壁は黒く、食品や調味料など、昔は口にするものだったという事を全く想像させない物質になっている。<br />
着物屋廃墟に冷蔵庫の臭いが充満し始めたので、危険を感じトビラをしめた。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/_MG_1611.jpg"><img alt="_MG_1611.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1189920824/" /></a>　２階には応接間や子供部屋があり。二つ並んだ机にはファミコンのカセットや卒業アルバム、<br />
集合写真や人形などが散乱していた。<br />
これを見ると、私とほぼ同じ位の年齢層を感じ、ここの元住人に奇妙な親近感が湧いてしまい、<br />
そして部屋を見回した時に涙ぐんできた。<br />
のうのうと生きてきた私と同じ歳の人が、卒業アルバムや写真などもここに残していかなければいけない状況になった事を想像してしまった。<br />
もちろん、そんな辛さなど計り知れないものだというのは解るが、なんともやりきれない想いになって、この廃墟を後にした。</p>
<p>ここにいつまでも残る住民の「念」が、私にそうさせたのかもしれない。</p>
<p><a href="http://kaede.kanashibari.jp/ruins3_020.htm"></a></p>]]> 
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    <author>
            <name>楓</name>
        </author>
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    <id>kaede472.blog.shinobi.jp://entry/2</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://kaede472.blog.shinobi.jp/%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB/%E8%97%AA%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB" />
    <published>2007-09-14T19:56:44+09:00</published> 
    <updated>2007-09-14T19:56:44+09:00</updated> 
    <category term="ラブホテル" label="ラブホテル" />
    <title>藪ホテル</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>ホテルP<br />
何百という廃墟に行った事があるが、こんな廃墟は初めてだった。<br />
<br />
真夏の一番気温の高い時間帯、午後２時。<br />
ゴミが多く捨てられた薄暗い道を進むと、急にひらけた場所に出た。<br />
強い日差しと紫外線が、容赦なく体を焦がす。<br />
ここは本当に廃墟だろうか？<br />
周りを見渡しても建物の影すら見当たらない。<br />
ただ、木々に隠れるように「フロント」と書かれた物置小屋程度の建物が、ここを廃墟と決定付けた。<br />
しかし、そのフロント以外建物は見当たらない。<br />
目の前には、藪しか存在しないのだ。<br />
背の高さを軽く越えた藪の波。<br />
いくら藪で有名な廃墟と言えども、これは想像をはるかに超えていた。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/_MG_5423-1.jpg"><img alt="_MG_5423-1.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1189767489/" /></a>　本当にこの中に廃墟があるのだろうか？<br />
全く建物の影すら見えない。<br />
しかし、フロントがこの奥に廃墟があることを示してくれた以上、<br />
必ずあると信じて、意を決し藪に挑んだ。<br />
「藪こぎ」という簡単な言葉で表現できないほど道は険しく、そしてもう一つの敵が私を襲った。<br />
蚊である。<br />
ここぞとばかりに蚊が集ってきては、耳元でかん高い羽音をさせる。<br />
藪を払っているのか蚊を払っているのかわからないくらい腕を振り回した。<br />
真夏に長袖が重宝した瞬間である。<br />
<br />
暴れる様に藪を突き進むと、ようやく建物が見えてきた。<br />
１階建てで部屋の横には車を止めるスペースがある。<br />
藪の猛威も駐車場までは及ばず、しばしここで休息をとることにした。<br />
しかし、蚊の猛攻だけはやむ事がなかった。<br />
虫除けスプレーなどは全く役に立たず、汗をかいた顔の周りにまとわりつく蚊を払うのがやっとになってきた。<br />
これは止まることを許されないと判断し、この建物の撮影を開始した。<br />
周りを良く見ると、同じ様な建物が点々と存在する。<br />
昔ながらのモーテルといったところか、中途半端な和室や、洋風を履き違えた洋室がいつもながらのラブホテルの廃墟を演出していた。<br />
<br />
「この程度か」<br />
<br />
半ば諦めていた時、同行していた１人が「あそこに２階建てがあるぞ」と言ってきた。<br />
藪の中で見てきた部屋は、どれも１階建てだったが、藪の最深部に人目を避ける様にそれはあった。<br />
蚊の追跡はいまだに続いているが、その建物の中を覗いてみる。<br />
暗さに目が慣れるまでしばしかかった。<br />
藪によって、太陽の陽が入らなく薄暗い。<br />
おまけに、昭和ラブホテルの定番とも言える壁紙が、その暗さに拍車をかける。<br />
薄気味悪い壁紙を我慢して、風呂場や部屋の中を撮っていく。<br />
蚊の攻撃は、部屋の中でもお構いなしだ。<br />
シャッターに手をかけた瞬間に、その指に止まる蚊にイライラした。<br />
２階に上がってみると、ラブホテルの代名詞ともいえる回転ベットが目に止まった。<br />
赤々とした布団が、暗い中に浮かびあがる。<br />
ラブホテル廃墟でも、そう簡単にお目にかかれない回転ベットに私は興味深々。<br />
耳元で羽音を奏でる蚊に、気にも留めずそのベットを撮った。<br />
<br />
<a target="_blank" href="//kaede472.blog.shinobi.jp/File/_MG_5438.jpg"><img alt="_MG_5438.jpg" align="left" border="0" src="//kaede472.blog.shinobi.jp/Img/1189767490/" /></a>　<br />
　<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
藪を超えてきた甲斐があった。<br />
回転しているところは当然お目にかかれないが、<br />
現役当時、男女を乗せてグルグルと回転していた事を想像するのは心地よいものだった。<br />
そして、そんな満足感を得ながら、帰りの藪に再度挑戦したのである。<br />
<br />
　現在、現役として繁盛してるラブホテルのイメージはとても明るい。<br />
ホテルの中で行なわれる行為は、昔ほど後ろめいたものではなく、比較的オープンな感じになっているのではないだろうか？しかし、時代をさかのぼれば、それは逆になっていく。「連れ込みホテル」と称されたいた時代があるほどで、ラブホテルは後ろめいたものという風潮があった。そのイメージからか、廃墟になった昭和のラブホテルは暗い演出が多い。この廃墟は、藪という最高のカモフラージュにて、本来の目的を達成できたのかもしれない。<br />
<br />
私にとって、思い出深い「藪ホテル」である。<br />
<br />
<br />
</p>]]> 
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            <name>楓</name>
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